2020年10月23日
島原の郷土料理
“ろくべえ”
かつて島原一帯が大飢饉に見舞われた際に、名主の六兵衛という人が考え出した、とされる耐乏食です。1792年に島原市の背後にある眉山が崩落し、有明海には津波が巻き起こり、沿岸一体に大被害を与えたのが「島原大変」です。
その後、島原半島は食糧危機に見舞われ、サツマイモを主食とするようになりました。
その当時、深江村農家の六兵衛という人がサツマイモを粉末にして山芋を入れ、熱湯でこねて、うどん状にしたものを作ったのが「六兵衛」の始まりと言われています。
生のさつまいもを乾燥させて作る
サツマイモ粉で作ったうどん。
黒っぽい綿とプルプルした食感、
サツマイモ由来のほのかな甘さが特色。
素朴な甘さでとてもほっとする味です。